私(佐藤)は、太陽光発電の営業・施工・アフターケアなどに関して
知見を積ませていただいた経験があります。
そんな私が、ある日、
ベテラン1級建築士さんが提案のために作成していた図面を拝見して絶句…
大きな南向きの屋根に、ちょこんと小さな太陽光発電パネルが載っているじゃありませんか…
「つかぬことをお伺いしますが、
なぜこんなに立派な屋根なのに太陽光がこれしか載ってないんですか?」
「当然ながら家には予算があることから、
設備に対してかけられる予算として、この規模で太陽光発電パネルを提案しようと考えているんだ。
環境のことを考えることは大切だからね!」
えええっ!?予算のため!?
(小さな屋根のお家だったら仕方がないけれど、
何を言っているんだろう…)
太陽光発電パネルを少しの量だけ載せることで
工事費が割高になって抑えられる光熱費もわずかになり、
費用対効果(コスパ)が見合わないため、
お客様側によっぽどの目的がない限りは設置は全くオススメできません。
屋根の大きさに合わせて
どれくらいの光熱費削減ができるか、
経済効果を調べた上で
設置するかどうかを検討することがおすすめなのだけれど
家を建てる…となると、
そもそもまだどれくらい電気代がかかるかとか
実際に出てきているわけではないので
『初期費用が予算に収まるかどうか』が重視されるのだろう…と思いました。
いやいやいや…
「よっぽど太陽光発電をちょっとつけてみたい、とか
災害時にどうしてもコンセント使いたい、とか
そういう目的でない限りは、
ちょこんとした太陽光発電なんて、つけない方がマシだから!!(自論)」
太陽光発電パネルというものは、
「じゃあ〜万円分だけつけてみよう!」なんて思ってつけるものじゃなくて
どれくらいのkwシステムが設置できる屋根で、
どれくらいの経済的なメリットがあるだろうから
この費用負担であれば設置した方が良いか…って
総合的に考えて設置するかどうかを検討するものだと思うんですよ。
住む人のことを本当に考えるならば!!
デザイン重視のベテラン建築士さんに対して
太陽光発電のために
屋根のデザインまで変えた方がいいとまでは言わないですが、
費用対効果を考えて計画してほしいと
おこがましいですがお話させてもらいました。
そういえば、昔、医療関係の方が
『太陽光発電10kwシステムが設置したいから、
この敷地で屋根の大きさはどれくらいにすれば良いですか?』
と建築計画をする前に聞きにきてくださった方がいましたが、
一番割安の架台(太陽光発電を設置する時に支える台のこと)で計画して
設置した金額の倍以上の売電収入を受け取り、(月5万円ずつ)
売電価格保証の10年の期限は切れても、
引き続き月あたり1万円ほどずつ受け取れているという話です。
例えば、設置量が増えて
太陽光発電のローンの支払いが増えたとしても、
それ以上の光熱費削減が可能であれば、設置量は大きい方が得です。
実際のシミュレーションでは、
保証が切れた場合の外の機器(パワコン)の修理費用も念頭に置いて計算しています。
私の一意見として、参考になれば幸いです。
何かご意見がありましたら是非コメント欄にお願いします。(反対意見も含めて大歓迎です。)