こんにちは、佐藤倫子と申します。
私は建築士ですが、実は高尚な気持ちで建築業界に進んだわけではなく、
願書を出すときにマークミスをして建築学科に進んだという怒られそうな理由です。
かろうじて小さい頃から絵を描くのが好きだったので、
「建築のデザインもついていけるかな。」なんて甘く考えていたけれど、
入学早々、「出身地と好きな建築家で自己紹介をする」という無茶振りに何も答えられず、
デザインのエスキースの授業では「あなたはセンスがない」とコテンパンにダメ出しをくらって、
引け目を感じながらも、興味を持った建築設備や建築環境(光環境)を専門にして学びました。
就活の時には、緊張しいで引っ込み思案な性格から
面接で落ちまくっていましたが、
かろうじてガス会社のリフォーム部で内定をいただけました。
入社したら太陽光発電・オール電化の部署の営業に配属されて
新規開拓の飛び込み営業の毎日でめげそうでした。
喋りが下手だったので絵で自己紹介して
まずは雑談をしてもらうことを目標に
御用聞きから始めさせてもらいましたが、
営業成績にこだわらずに
「お客様のため」に集中することを信念として貫いた結果、
徐々に信頼してもらえる様になって
買ってくれたお客さんから紹介をいただける様になり
2年目には営業成績を表彰される様になりました。
似顔絵が得意なので、オール電化の展示会では似顔絵をプレゼントに
1日100人以上の似顔絵を描いて営業サポート(リスト獲得)をしたこともあります。
(展示場でお客様とうまく話せなかった私に、その役目を思いついてくれた当時の上司に感謝!)
結局営業年数を重ねても初めての人と話すのは得意にならず、
新規開拓の飛び込み営業から逃げたくて
勉強して1級建築士を取得しました。
仕事内容は変わりませんでしたが、
名刺に資格内容が載ることで、
初めてのお客さんに信用してもらえる様になりました。
(他にも電気工事士、ガス2種販売、宅建士など設備や建築に関係のある資格を取得しました。)
例えば、
「ガスの方が良いのか、電気のほうが良いのか。」
「光熱費はどちらの方が安いのか。」
「太陽光発電をつけるならどのメーカーが良いのか。」
について、
どんな家族構成で、どんな生活の仕方で
どんな屋根の大きさ・傾き・形かなど
ご家庭ごとに答えは異なります。
(ガスや灯油などの方が合っているお家や
総合的に太陽光発電はお勧めできないお家などもあります。)
会社の都合によって、
「今、この商品だと利益率が高いから。」とか
「この在庫を捌きたいから」などの理由で提案する様に言われることもあります。
しかし、初対面の人とはうまく話せない私ですが、
お客様にとって不利益になることがあれば
上司たちとも戦ってきました!!
どんなにノルマに困って怒られている時でも
太陽光発電のシミュレーションは厳し目に作って
設置しても収益が出せない場合には
状況を説明して検討をし直した方が良いことを伝え、
(収益目的ではない方もいらっしゃるので一概に言えませんが)
例え、ご夫婦で太陽光発電を設置したいと希望があっても
図面を拝見して、長期的に見て屋根材に弊害が出る可能性のある場合には
お断りさせていただいておりました。
そして、実際に工事してした方からは非常に喜んでいただけて
工事後も実際の光熱費の変化を見せていただきながら、知識と経験を深めてきました。
(私自身も個人的に様々な設備を設置して体験してきています。)
家づくりの中では、設備は地味に思えますが
その後の生活を続けていく上で、
光熱費の観点で設備選定をすることは非常に重要です。
設備設置後の実際の光熱費の変遷や
ガスの使い方による各家庭での光熱費の違いなどを
家づくりの際にアドバイスさせていただけることは
私の強みだと思いますので、お役に立てたら嬉しく思います。
佐藤倫子
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