店舗兼住宅の建設費用の見積もりについて知りたい方へ
家を建てる上で、費用の見積もりは大きな関心事ですよね。
特に「店舗兼住宅」のような複合的な建物の場合、どのように費用を見込んだらよいのか悩む方も多いです。
本記事では、実際にお問い合わせいただいたケースをもとに、店舗兼住宅の建設費用を概算する方法や注意点を解説します。ぜひ、参考にしてください。
実際のお問い合わせ例｜予算計画のご相談内容
今回は、1階を店舗（スタジオ）、2階を住宅として利用する建物について、どのように費用を見積もるべきかというご相談をいただきました。
具体的には、以下のような内容です：
- 1階：店舗（シンプルなスタジオ）
- 2階：住宅（40坪、広めのバルコニー付き3LDK）
- バルコニーの一部に一人サイズの露天風呂を設置したい
- 住宅部分の資金は3000～3500万円程度
こうしたお問い合わせから、住宅と店舗を併用する建物の建設費用をどのように計画すべきか悩んでいらっしゃることがうかがえます。
一般的な住宅の概算方法を基にしつつ、特殊な要件にどう対応するかを具体的に見ていきましょう。
店舗兼住宅の概算費用はどうやって見積もる？基本の考え方
通常の住宅であれば、販売チラシや住宅展示場で目安の価格を知ることができますが、店舗と住宅を併用する建物には、個別の条件が関わるため、一般的な見積もり方法では不十分な場合があります。
店舗兼住宅の概算費用を見積もるには、建物の構造や用途ごとに要件を分解し、それぞれの費用を積み上げる方法が効果的です。
住宅部分の費用計画｜坪単価の見込みと要素
まず、2階の住宅部分です。
お問い合わせいただいた内容では、40坪の3LDK住宅で、広いバルコニーや露天風呂も考慮されています。
坪単価75万～80万円で計算すると、概算で3000～3500万円程度となり、これは一般的な住宅建築コストを参考にした予算感と考えられます。
露天風呂やバルコニーについて
広めのバルコニーは住宅部分の一部と見なしてよいですが、露天風呂を設置する場合、防水や給排水設備の追加が必要になります。
概算には、坪単価に1.5倍から2倍の割増しを加えるのが目安です。
このように特別な設備が含まれる際には、通常の費用より割高になる点を考慮してください。
1階店舗の構造と内装費用｜シンプルなスタジオでも考慮が必要なポイント
次に1階の店舗部分についてです。
「シンプルなスタジオ」とのことですが、ここで考慮すべき点は、構造体と内装です。
- 構造体の強度：
- 2階に住宅が載るため、1階部分の柱や梁は強固である必要があります。特に壁や柱が少ない大きな空間を求める場合、構造を強化するための費用が増えることがあります。
- 内装のグレード：
- もしスタジオとして集客を考えているなら、内装にこだわることでコストが上がる可能性があります。全てを自己所有で運営するなら、住宅の内装費用を参考に予算を設定していくとよいでしょう。
店舗兼住宅の概算費用｜初期計画の目安と注意点
店舗兼住宅の初期計画として、1階店舗部分には2階の住宅部分と同程度の予算を見込むと、ひとつの目安になります。
また、土地の購入費用は建設費用に含まれないため、別途予算を立てることも忘れないようにしてください。
店舗兼住宅の建設費用を超概算する際のポイントまとめ
この記事では、店舗兼住宅の建設費用を概算するための基本的な考え方と、費用を見込む際に考慮すべきポイントについてご説明しました。
初期段階での概算費用を知っておくことで、予算計画がスムーズに進むでしょう。
具体的な設計段階に進む際は、専門家に相談し、詳細な見積もりを依頼することをお勧めします。
