住宅を手放すことを考え、売却のための査定を依頼しようかと迷っている方は多いでしょう。
高齢の名義人がいらっしゃる場合や、相続、転勤、新しい住まいへの引越しなど、さまざまな理由で査定が必要になることがあります。
今回は、売却査定の基本や高く評価されるためのポイント、査定の方法について解説します。
不動産の売却査定はどこに依頼すべきか?
査定を依頼する際、まず思い浮かぶのは地域の不動産屋さんですが、実際には複数の選択肢があります。
- 地元の不動産会社:
- 物件の所在地に詳しいため、地域特有の事情を踏まえた査定が可能です。
- 引越し先の不動産会社:
- 引越し先でもサポートを受けられるため、物件売却から新生活の準備まで一括で相談できるのがメリットです。
- ネット査定:
- インターネットを通じて査定を依頼できる業者も増えており、手軽に複数の見積もりが比較できます。
ただし、信頼できる業者かどうかを十分に確認することが重要です。
- インターネットを通じて査定を依頼できる業者も増えており、手軽に複数の見積もりが比較できます。
戸建て住宅の査定で評価が上がるポイントは?
不動産の売却を考えるとき、多くの方が「できるだけ高く評価してもらいたい」と望まれるでしょう。
高い評価を得るには、査定の基準を理解しておくことが大切です。
土地の価格が査定のベースになる
戸建て物件の査定では、主に土地の価格が重視されます。
建物自体の価値は、特に古い建物の場合、査定額に大きく影響しない傾向があります。
買い手が新たに建物を建て直すケースも多いため、建物の価値は限定的です。
路線価を参考にした査定
土地の価格は、国が公表する路線価を参考に不動産会社が査定を行います。
路線価は、地域ごとの地価動向を示す指標であり、毎年調査結果が公開されています。
この情報は一般の方もウェブサイトで確認可能です。
具体的な数値を把握することで、査定前におおよその価格を把握できます。
自分でできる査定方法:路線価を活用する
自分でおおよその査定をしたい場合、路線価が役立ちます。
路線価は各都道府県ごとに公開されているため、インターネット上で確認できます。
(参考:神奈川県公式ウェブサイト 「かながわ地価レポート」:https://www.pref.kanagawa.jp/docs/h4k/cnt/f4920/index.html )
売却査定にあたっての心構え
人生の中で家を購入するのは大きな決断ですが、手放さなければならないときもあるものです。
売却を急ぎすぎると、不安や焦りが出てしまうこともあります。
しかし、比較サイトの活用や信頼できる不動産会社との相談など、しっかりと選択肢を検討することで、納得のいく取引ができるでしょう。
路線価と地価調査データについて 【ご参考】
路線価:
これは、特定の地域の土地の価値を評価するために使用される価格です。
通常、土地の利用可能性や交通の便、インフラの整備状況などを考慮して決定されます。
地価調査データ
これは、土地の市場価値を評価するために収集されたデータのことです。
地価調査は、土地の位置、面積、用途、周辺環境などを考慮して行われます。
関係性については、路線価は地価調査データの一部と見なすことができます。
地価調査データは、土地の価値を評価するための基礎データとして使用され、路線価はその中で特定の地域や条件に基づいて設定される価格です。