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「使っていない空き家や空き地、放置していませんか?」
相続や住み替えで「とりあえず放置している」空き家や空き地は、
意外と多いのではないでしょうか?
でも、そのまま放置しておくことで思わぬリスクが発生するかもしれません。
例えば、固定資産税が突然6倍に増えるケースも……。
この記事では、放置のリスクとその対策について分かりやすく解説します。
空き家や空き地を放置するリスク
1. 固定資産税が6倍に!?
住宅用地の固定資産税は、特例措置により土地面積に応じて最大6分の1まで減額されることをご存知でしょうか?
しかし、以下の場合、この特例措置が解除され、固定資産税が6倍になる可能性があります。
- 長期間管理されていない空き家や空き地が「特定空家等」に認定される
- 建物が撤去され、住宅用地としての要件を満たさなくなる
「特定空家等」に認定される基準は、次のような状態です:
- 建物の老朽化や破損が進み、周辺住民に危険を及ぼす可能性がある
- 雑草が繁茂し、景観を著しく損なっている
これらの状態を放置すれば、税金の増加だけでなく行政から改善命令を受けることも。
2. 周囲への悪影響
空き地や空き家が放置されることで、次のようなトラブルを招くことがあります:
- 不法投棄:ゴミが持ち込まれ、周囲の環境が悪化
- 害虫や小動物の発生:雑草やごみが繁殖の温床に
- 近隣住民からの苦情:景観や衛生面で周囲の反感を買うことも
3. 行政指導や罰則の対象に
空き家対策特別措置法に基づき、「特定空家等」として指定されると、行政から改善指導や命令を受けることがあります。最悪の場合、罰金や強制撤去の費用負担を求められるケースも。
実際の事例:固定資産税が6倍になった話
親から相続した空き地をそのまま放置していたAさん。特例が解除され、年間の固定資産税が従来の5万円から30万円に激増!
さらに、周囲の苦情により、行政から草刈りやごみ撤去の指導を受け、追加で数十万円の費用が発生しました。Aさんは「もっと早く対応しておけば……」と後悔しています。
空き家・空き地の放置を防ぐ3つの対策
1. 定期的な管理を行う
- 草刈り・清掃など:最低でも年2回は行いましょう
→推奨は、月1回です(空き家の管理は、どうして必要?月1回の点検で適切に維持するための内容) - 管理サービスの活用:専門業者に委託して、定期的な点検や清掃を行う方法もあります
2. 売却や利活用を検討する
- 売却:不要な土地や建物を早めに売却することで、維持費用やリスクを削減できます
- 利活用:空き地を駐車場として貸し出す、農地や太陽光発電用地として活用する方法もあります
3. 専門家に相談する
- 不動産会社や行政窓口で、土地や建物の最適な活用方法を相談しましょう
- 「空き家バンク」などを活用すれば、地方自治体と連携して新たな利活用が見つかることも
空き家や空き地を放置することで、予想外の経済的負担やトラブルが発生するリスクがあります。
早めに対策を講じることで、無駄な費用や心労を減らし、資産を有効活用できます。
今すぐ行動を起こして、大切な資産を守りましょう!