オール電化とLPガス併用住宅の光熱費比較

LPガス会社勤務経験(ガス資格保有(2種販売))と

東京電力系列のオール電化店勤務経験(電気工事士資格保有)のある佐藤が、

『中立な立場』

オール電化とLPガス併用住宅の光熱費について徹底比較してみます!

 

なぜ、こんなことを書こうと思ったかというと、

ガス屋さんは、いかにガスが良いかを、

電気屋さんは、いかに電気が良いかを伝えなきゃいけない立場だと思うので

 

エネルギー関係の企業とは無関係の私だったら

自由に書けるんじゃないかと思ったからです!

 

 

ガスの使い道としては、

主にガスコンロ、給湯に使っている家が多いと思いますが、

(※ガスストーブ、ガス乾燥機などをお使いの方はこの限りではありません。)

 

光熱費としてかかるのは圧倒的に給湯です!

(ガス代に占める給湯器のガス消費量と、その他の設備(コンロ等)の消費量の割合は約8:2と言われています)

 

そのため、給湯を電気に変えるとガス代は大幅に下がります。

エコキュートなどの電気給湯器はヒートポンプと言って空気を圧縮してお湯を作るのですが

非常に効率が良く、

ヒーター式の電気給湯器に比べて

電気エネルギー3〜4倍のお湯を作ることができるようになりました。

 

(エコキュートを導入してくださったお客様は大変喜んでいただき、

機器代を10年ローンで払って差し引いても月1万円以上削減できている、というような方もいました。

※機器が10年保証だったため。)

 

 

そして、ガス代は

『基本料金(ガスボンベ、計量器などの固定費)+従量料金(どれくらい使ったかによって変わる料金)』

から成り立っているので

ガスコンロも電気に変えると基本料金すらなくなって、光熱費が大きく減ります。

 

ということで、

LPガス併用住宅に比べてオール電化住宅は、ガス代がかからない点で経済的です。

 

 

「でも、その分電気代が上がるんじゃないの?」という声に対して

以前は、給湯1,500円(深夜電力)とコンロ1,500円分くらいの電気代で3,000円分くらいプラスされるような状況でしたが、

今は特に深夜の電気代が大幅に上がったので、(9円→27円)、

給湯4,500円(深夜電力)とコンロ1,500円分で電気代で6,000円分くらいプラスされるような状況になっています。

 

 

ちなみに日本エネルギー経済研究所が発表している

LPガスの現在の平均金額は以下の通りです。(価格には基本料金を含みます。)

ご自身の地域と使用量と比較してみてください。

 

オール電化で上がる可能性の電気代6,000円と

オール電化機器のリフォーム代 7,000円(70万円位:10年保証・10年ローンの場合)から

ガス機器のリフォーム代 3,000円(30万円位:10年ローンの場合)を引いた

10,000円よりも

月々のガス料金が高いか、低いかを比べていただくと

 

オール電化が向いているかどうかを判断していただけるかと思います。

 

ただ、ガス暖房の速暖の暖かさ、ガス乾燥機の即効性は

電気では真似ができないとメーカーさんたちが口を揃えて言っていたので、

快適性と比較する場合は、

 

給湯だけをエコキュートなどにするかどうかについて検討するのもありだと思います!

ちなみに、エコキュートのデメリットは

 

・エコなので学習機能があって学習をしてくれるのは良いけれど

お湯をあまり使わない家は、お湯を沸かすのを少なく学習してしまうモードがあるので注意が必要なこと!

 

・エコキュートで一度水圧を下げるので、シャワーの水圧が下がってしまう機種もあること

(直圧で接続できる機種もあります。)

 

などです。

 

また、災害時には、エコキュートに入っているお水を取り出して使うことができるので

370リットル、460リットルなどお水が溜まってると断水の時にトイレとかで重宝しそうですね!

 

ただ、LPガスの場合は

水道管、都市ガスの管、電気などが止まってしまっても

ボンベさえあれば使えるので復旧が早いというメリットがあります!

 

オール電化の住宅の場合には、カセットコンロを用意しておくと少しは安心かもしれません。

 

ということで、私は中立な立場ではありますが、

光熱費の面については、書いていて電化に軍配が上がりがちでした。

 

反論コメント受け付けます!!!是非是非書いてください!!

最新情報をチェックしよう!
>住まいの夢 研究室

住まいの夢 研究室

Dream of Living Laboratory