今回は、増築計画についてのご相談をテーマに、計画の初期段階で考えておきたいポイントをまとめました。
ご相談の内容としては、「夫婦と子供2人、それぞれに部屋を確保したい」「新たに購入した隣地を活用して庭やテレワーク部屋を増築したい」「さらに2階のバルコニーも拡張したい」とのご希望です。
このようなご要望をもとに、増築計画に役立つアドバイスをお届けします。
目次
1. 隣地を活用した増築計画のスタートにあたって
隣地を購入し、家族それぞれに快適な部屋を確保するチャンスを手に入れたことにお祝いを申し上げます。
この機会を最大限に活かすために、まずは増築計画の目的と家族全員の要望を整理しましょう。
2. 増築部分の設計ポイント:目的に合わせたスペース作り
増築部分の広さと構成を検討する
- 使用可能な敷地面積の把握
- 家族の生活スタイルに合わせた間取りと配置
- 将来のライフスタイル変化にも柔軟に対応可能な設計
庭とテレワーク部屋の連携を意識する
- 庭と部屋が視覚的・空間的につながる設計でリラックス効果を高める
- テレワーク時の集中力やリフレッシュに役立つ環境づくり
- 庭を活用して外部と接することで季節の変化を楽しむ工夫
3. 既存建物との接続方法と動線の工夫
増築部分と既存建物をどのように結びつけるか
- 接続方法による動線が生活に及ぼす影響の確認
- 完全な一体化か、あるいは渡り廊下での接続によるプライベート感の演出
新旧建物のつながりを視覚的に整える
- 外観の統一感を意識したデザインで自然な増築を実現
- 既存のインテリアやエクステリアとの調和を考慮
4. 既存建物のリノベーションも視野に入れる
増築計画に伴うリノベーションの範囲を見極める
- 廊下の延長などで生じる内部構造への影響を確認
- この機会に再整備したい箇所のリストアップ
2階バルコニーの有効活用の工夫(個別要件)
- 庭との一体感を持たせる設計
- バルコニー拡張によるライフスタイルの向上
- バルコニーの利用方法と屋根の有無について
家族全員の快適さを追求した空間づくり
- 部屋の役割を再検討し、増築部分と既存部分の一貫性を持たせる
- 子供が成長する将来にも対応できる柔軟な配置
5. 設計段階での法規制や手続きについて理解する
建築基準法や日照規制の確認
- 増築部分が法規制に適合するかどうかの事前確認
- 増築に伴う確認申請や許可の必要性を把握
※ 事前にチェックしたい「建築確認申請」については別の記事で説明していますので、そちらもご覧ください。
施工会社との連携でスムーズな手続きを実現
- 増築やリノベーションの経験豊富な業者と相談することで、不安を解消しながら進める
※ 業者の方との相談に当たっても、この記事をもとに事前に要望を整理しておくことで、効率的且つ適切にあなたの理想イメージを伝えることが出来ます。
6. 新しいテレワーク部屋での理想の暮らし方をイメージする
テレワーク部屋を中心にした増築がもたらす新しい暮らしをイメージしましょう。
仕事とプライベートの切り替えがスムーズに行える環境づくりが、毎日の生活に充実感をもたらします。