うちのガス代は高いのか?プロパン(LP)ガスの基本料金が書いてない時の算出方法

「最近、ガス代が高い気がする……」
「うちのプロパンガスの料金って、相場より高いの?」

プロパンガス(LPガス)は、地域やガス会社によって料金が異なります。
そのため、自分のガス料金が適正かどうかを知ることが重要です。

でも、請求書に「基本料金」が書かれていない場合、どうやって調べるのだろうか?

この記事では、元ガス会社に勤めていた私が、
全体の料金しか書かれていなくても
基本料金と従量料金を計算する方法 をわかりやすく解説します!


1. プロパンガスの料金の仕組み

プロパンガスの料金は、次の2つで構成されます。

① 基本料金

  • ガス設備(ボンベ・メーター・調整器など)の維持費
  • 毎月一定額で、使用量に関係なく発生します!
  • 相場:1,500円~2,500円程度(※地域などによって異なります)

② 従量料金

  • 実際に使用したガスの量(㎥=立方メートル)に応じて発生します。
  • 相場:1㎥あたり400円~700円(※地域などによって異なります)

 

💡 料金の計算式

ガス代 = 基本料金 +(従量料金 × 使用量)
となりますが、使用量とガス代しか書かれていないと、
他のガス会社の料金と比べにくいです。

2. 基本料金が記載されていない場合の計算方法

2か月分の検針票を使って計算する方法 があります。
2ヶ月分のガスの使用量・料金が分かる検針票などを用意してみてください。

2か月分の請求書で基本料金を算出する方法

① 2か月分のガス使用量と金額を確認

まず、過去2か月分の請求書を用意し、次の情報をチェックします。

使用量(㎥)請求金額(円)
先月10㎥7,800円
今月8㎥7,200円

② 2か月分の料金を比較し、従量単価を算出

基本料金は上がってなければどの月も変わらない ため、
使用量の違いによる料金差を計算すると、1㎥あたりの単価が求められます。

 

(先月の金額 - 今月の金額) ÷ (先月の使用量 - 今月の使用量)

(7,800円 – 7,200円) ÷ (10㎥ – 8㎥) = 600円/㎥

1㎥あたり600円の従量単価 と判明します!

③ 基本料金を算出

次に、1か月分の料金から基本料金を逆算 します。

今月の請求額 -(従量単価 × 今月の使用量)

7,200円 -(600円 × 8㎥) = 2,400円

基本料金は2,400円 と判明します!


3. うちのガス代は高いのか?相場と比較!

計算した基本料金や従量料金が、次の相場と比べて高くないかどうかをチェックしましょう。

相場あなたの料金
基本料金1,500円~2,500円2,400円
従量単価400円~700円600円

💡 相場より高い場合は、ガス会社の見直しを検討!


4. ガス代を節約するための対策

① ガス会社を比較&乗り換え

プロパンガスは自由料金制のため、
同じ地域でも会社によっても価格が違いますし、
同じ会社でもお客さんによっても違うこともあります。

複数のガス会社を比較し、値下げ交渉や乗り換えを検討することも可能です。

 

注意事項もあります。
参照記事リンク予定:営業が来て安いガス会社に乗り換えたのに…裁判沙汰になっている実例
参照記事リンク予定:賃貸のLP(プロパン)ガスの料金はなぜ高い?意外な裏側について

② ガスの使用量を抑える工夫

  • お風呂の温度を1℃下げる
  • 追い炊きを減らし、まとめて入浴
  • 鍋のフタを活用し、加熱時間を短縮
  • 節水シャワーヘッドを導入

5. まとめ|適正価格を知ってガス代を節約!

基本料金が書かれていない場合は、2か月分の請求書で算出!
1㎥あたりの単価を求め、相場と比較!
ガス会社を比較&乗り換えでコストダウンできることもあります。

「うちのガス代、高すぎない?」と感じたら、この記事を参考に調べてみてください!
ご参考になれば幸いです。

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