雨の日になると雨水桝から水があふれている。
他の桝は問題ないのに、一つだけ水が溜まったままになっている。
そんな状況を見つけると、
「このまま放置して大丈夫なのだろうか?」
「どこか施工不良なのでは?」
と不安になるものです。
実際に住まいに関する相談の中でも、雨水桝や排水桝に関するトラブルは意外と多く見られます。
原因は単純な詰まりの場合もありますが、施工上の問題や構造的な原因が隠れていることもあります。
今回は実際に寄せられたご相談をもとに、雨水桝に水が溜まる原因と確認ポイント、対処法について、一級建築士の視点から解説します。

住まいの夢 研究室
監修・執筆
大場 忠浩
一級建築士|建築コンサルタント
物流センターやデータセンターなどの大規模建築プロジェクト経験を活かし、後悔しない家づくり情報を発信しています。
住まいの夢研究室(建築計画担当)
こんな症状はありませんか?
□ 雨の日だけ雨水桝に水が溜まる
□ 他の桝は空なのに一つだけ水が残る
□ 雨が止んでもなかなか水が引かない
□ 桝の周囲がいつも湿っている
□ 排水不良や悪臭が気になる
一つでも当てはまる場合は、この記事がお役に立つかもしれません。
ご相談内容
今回いただいたご相談は次のような内容でした。
・他の雨水桝は乾いているのに一つだけ水が溜まる
・桝の底を確認するとコンクリートになっていた
・施工業者へ確認するか検討中
住まいの不具合は原因を決めつける前に、まず現状を整理することが大切です。
雨水桝に水が溜まる原因と確認ポイント
① その桝は排水式?浸透式?
雨水桝には大きく分けて2種類あります。
- 排水式桝:雨水を排水管へ流し、下流へ排出する方式
- 浸透式桝:雨水を地中へ浸透させる方式
地域によっては雨水を敷地内処理するため、浸透式桝が採用されている場合があります。
まずは自宅がどちらの方式なのか確認してみましょう。
② 排水口の詰まりを確認する
最も多い原因の一つです。
桝の内部に
・落ち葉
・泥
・砂利
・ゴミ
が溜まっていると排水能力が低下します。
まずはフタを開けて内部の状況を確認してみましょう。
清掃だけで改善するケースも少なくありません。
③ 浸透機能が失われていないか
浸透式桝の場合、本来は地面へ雨水が浸透します。
しかし
・コンクリート施工
・目詰まり
・地盤の変化
などにより浸透能力が低下している場合があります。
今回の事例では桝底部にコンクリートが確認されており、浸透が妨げられている可能性も考えられます。
放置するとどうなる?
「少し水が溜まっているだけだから大丈夫」
と思うかもしれません。
しかし放置すると、
・庭のぬかるみ
・蚊など害虫の発生
・悪臭
・排水能力の低下
・大雨時のあふれ
につながる場合があります。

特に近年はゲリラ豪雨も増えているため、早めの確認をおすすめします。
対処法
① まずは写真を撮る
現状を記録しておきましょう。
施工業者や専門業者へ相談する際に役立ちます。
② 清掃できる部分は清掃する
落ち葉や泥が見える場合は除去してみましょう。
改善するケースもあります。
③ 施工業者へ確認する
以下を確認しましょう。
・本来の排水方式
・設計時の意図
・施工図面との整合
・保証対象かどうか
④ 自治体のルールも確認する
地域によっては雨水浸透に関する条例があります。
施工方法にも影響するため確認してみましょう。
一級建築士の視点
雨水桝は普段ほとんど意識しない設備ですが、実は住まいを守る重要な役割を担っています。
私自身も住宅の相談を受ける中で、
「最初は小さな異変だったのに、調べてみたら原因が別の場所にあった」
という事例を何度も見てきました。
慌てて工事を依頼する前に、
まずは状況を整理し、原因を見極めることが大切です。
【関連記事】
実は私自身も、
以前住んでいた家で
「流し台から突然どぶ臭がする」
という排水トラブルを経験しました。
原因は意外な場所にありました。
⇩
「流し台からどぶ臭が発生した排水桝トラブル」
別記事でご紹介 === ★現在工事中★ ===
まとめ
雨水桝に水が溜まる原因は
・詰まり
・浸透能力低下
・施工上の問題
など様々です。
まずは現状を確認し、
写真を記録し、
必要に応じて施工業者へ相談しましょう。
小さな異変の段階で対応することで、大きなトラブルを防げる場合もあります。

もしよろしければ、
次の中で一番近いものをコメントで教えてください。
① 雨の日だけ水が溜まる
② 常に水が残っている
③ 悪臭が気になる
④ 業者に相談した
⑤ その他
一言だけでも大歓迎です。
もし経験がありましたら、ぜひコメント欄で教えてください。
皆さんの体験談が、同じ悩みを抱える方の参考になります。

